行政書士試験独学合格を助ける講座

会社法オリジナル問題 第34回

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             ★ オリジナル問題解答 《第34回》 ★

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                      PRODUCED BY 藤本 昌一
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  【テーマ】  会社法

   
    
  【目次】    解説

              
   
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 ■   オリジナル問題 解説
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   問題は、メルマガ・【行政書士試験独学合格を助ける講座】
 第120号掲載してある。

 
 ☆ メルマガ第120回はこちら
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   http://archive.mag2.com/0000279296/index.htm
 
 
   
 ★ 参考書籍 
  
  会社法(第十四版) 神田秀樹 著 ・ 弘文堂
 
  リーガルマインド
  会社法(第9版) 弥永真生 著 ・ 有斐閣


 ● 序 説

   メルマガ120号・● 株式における新株予約権に関するQ&Aに
 おいて、募集株式と対比しながら説明が行われている。これを読めば、
 ア・ウ・オは、正解に達する。イとエについては、Q&Aでは、直接
 触れていない。


 ● 各肢の検討

 
   ○ アについて
   
  募集株式の引受人については、本肢のとおりである(208条1
 項・2項)。なお、募集引受人が、出資の履行をしないときは、法
 津上当然失権する(株主となる権利を失う)ことも、208条3項
 に規定がある。
  新株予約予約権についても、本肢のとおりである。割当日に新株
 予約権を取得した新株予約権者は、払込期日または行使期間の前日
 までに払込みをしなければ、新株予約権を行使することができなく
 なる(246条3項)。なお、この場合に当該新株予約権は、消滅
 する(287条)。
 
  
  ※ 参考事項

    募集株式の場合場合には、払込期日を定めることのほか、払
   込期間を定めることが可能であるが(199条1項4号)、新
   株予約権の場合は、払込期日を定めないことも可能である(2
   381項5号)。しかし、新株予約権の行使期間は定めなけれ
   ばならない(236条1項4号)。

   本肢は正しい。 


  ○ イについて

    募集株式にあっては、新株発行の際に資本金額に相当する財産が
 会社に現実に拠出されなければならないとする資本充実の原則に従
 い株主からの相殺の禁止が規定されたのである(208条3項)。
 《前掲書 リーガルマインド22頁)。これに対して、新株予約権
 の払込金額では、相殺は禁じられていない(246条3項)。
  445条1項によれば、募集株式の発行に際して、出資される財
 産の額が資本金に計上されるが、新株予約権の払込金額は、資本金
 に計上されないのである(肢オ参照)。

  本肢は正しい。


 ○ ウについて

    通常の新株発行も新株予約権の有利発行も、公開会社・非公開会
 社を問わず、募集事項の決定は、株主総会の特別決議を要する。

  以上の点については、

  メルマガ120号・● 株式における新株予約権に関するQ&A
 3において、説明したが、その概略を再説すると、以下のとおりで
 ある。

  募集株式の発行について。

      株主割当て以外の方法で新株を「特に有利な払込金額」で発行
    する場合は、既存株主保護ののため、株主総会の特別決議が必要
    になる。
   非公開会社一般においては、募集事項の決定は、株主総会の特
  別決議を要する(199条2項・309条2項5号)。
   したがって、この場合には、有利発行を含めて、株主総会の特
  別決議を要する。
   公開会社においては、有利発行を除く募集事項の決定は、取締
  役会の決定となる(201条1項・199条3項=有利発行)。
   ということは、公開会社についても、有利発行に関する募集事
  項の決定については、常に株主総会の特別決議によることになる。

   以上の流れを公開会社に照らして、眺めてみるとと、公開会社
  では、取締役会で払込金額を定めることになるが(199条1項
  2号・199条2項・201条1項)、その額が募集株式を引き
  受ける者に「特に有利な」金額である場合には、募集事項の決定
  は、株主総会の特別決議が必要になる(201条1項・199条
  3項)。 
 
  
  新株予約権の発行について。 

      非公開会社一般について、みてみると、「有利発行」を含む募
  集事項の決定は、株主総会の特別決議を要する(238条2項・
  309条2項6号)。
   以上が原則であるが、公開会社においては、有利発行を除く募
  集事項の決定は、取締役会の決定となる。
   ということは、公開会社についても、有利発行に関する募集事項
  の決定については、常に株主総会の特別決議によることになる。

   
  以上の記述によれば、本肢の前段は正しい。しかし、後段におい
 ても、募集事項の決定は、株主総会の特別決議によることになる。

  本肢は、誤っている。

 
 ○ エについて

  208条2項によれば、株式引受人は、出資の履行において、現
 物出資財産を給付する者は、募集株式の払込金額に相当する現物出
 資財産を給付しなければならない旨規定しているので、前段は正し
 い。これに対して、新株予約権の払込みについては、金銭以外(現
 物)を対価として給付するような形での新株予約権の発行は、条文
 上一般的な規定はないが(246条1項)、「禁止する趣旨ではな
 い」(前掲書 神田 151頁)。また。246条2項ではは、払
 込金額に相当する金銭以外の財産を給付し得る旨規定している。し
 たがって、後段の記述は誤りである。

  本肢は誤っている。
  

 ○ オについて

    445条1項によれば、株式会社の資本金の額は、募集株式では、
 株主となる者が出資した財産の額である。新株予約権にあっては、
 新株予約権者が、新株予約権を行使するすることにより株主となる
 に際し、出資した全額が、資本金として計上されることになる。
  条文としては、281条・236条1項2号。282条がこれに
 該当する。
   
  以上の記述に従えば、本肢は正しい。

 
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   以上、誤っているのは、ウとエであるから、誤っているものの組合せ
 として正しいのは、4である。 
       
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  ● 付 言

  Q&Aによって、予備知識を得たために、アが○、ウが×、オが○と
 分かったとして、イとエが不明だとしたら、どうなるだろう。
  ×であるウの相棒探しになる。本問では、3と4に絞られる。イとエ
 が依然として、不明なら、確率は5分と5分だ!ただし、会社法の基本
 原則である資本充実の原則に従って、どうもイが○らしいと気づけば、
 ウの相棒は、エだろうとして、4で、正解になるだろう。
  あるいは、現物出資は、募集株式にも、新株予約権にも認められるだ
 ろうと思いつけば、エは×で、ウの相棒に相応しいことになり、やはり
 4で、正解だ。
  あるいは、その両方に気がつけば、イは○、エは×だと分かるという
 ことだから、迷わず4で、パーフェクトだ。
        

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 【発行者】司法書士 藤本 昌一
 
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